はじめに

粒子線治療は、他の治療に比べ副作用も少なく、患者さんに優しい治療です。しかし、その副作用がまったくないとは言えません。当院では平成20年度より、口腔内に対する粒子線治療を受ける患者さん150名程度にご協力いただき、副作用とおいしく食べられる食事の工夫について調査をしてまいりました。この調査は、獨協医科大学 大学院 准教授 大釜徳政氏をはじめとして、当院の看護師ならびに管理栄養士と共同で実施しました。

このページでは、調査の結果と、それをもとに当院の管理栄養士が開発したメニュー(ご入院中に提供する食事)をご紹介します。私たちは、世界最先端の粒子線治療の専門病院として科学的根拠にもとづく医療に努め、患者さんの満足度の高い食事サービスを提供しています。

調査について

●調査のしかた

治療の経過(粒子線の吸収量)とともにどのような変化があるかを、患部の観察、質問、アンケートで調べました。

●調査対象

人数:148名
男性60.8% 女性39.2%
50歳未満 8.3%
50~59歳 17.4%
60~69歳 32.2%
70~79歳 37.2%
80歳以上 4.9%