調査2 口腔内トラブルと食事の関係は?

食欲はあるか?

食欲があるかないか、最大10点、最低0点として、 患者さんに自己申告してもらいました。

グラフ:食欲はあるか?

X線も粒子線ともに、20GyEでは食欲は半減程度ですが、50GyE以上になると大きく低下します。
X線はその程度が大きく、60GyEでさらに低下し2点以下となっています。
口内粘膜炎の悪化、味覚障害、口内の乾燥、開口のしにくさなど、様々なトラブルがくみ合わさって、食欲に影響を与えていると考えられます。

では実際に食べた量は?

実際に患者さんが食べた食事量(重量?)を測定し、摂取した割合を出しました。

グラフ:では実際に食べた量は?

粒子線とX線で大きな差があります。
X線は治療の初期から食べられなくなるのに対し、粒子線は少しずつ減少していきます。
食欲との関係を見ると、粒子線では食欲が落ちながらも摂取量は9割以上を保っていますが、X線では食欲に関わらず8割以下しか摂取できていないことがわかりました。

調査で見えてきた関係性

フロー図

乾燥を防ぐ口腔ケア(特に唾液の出にくい朝)、鎮痛剤の使用、トラブルを考慮した食べやすい料理をご提供すること、が重要であるとわかりました。

 

> > > 調査3 どんな食事がいいの?

 

調査1~3

調査1 どんな口腔内トラブルが起こるの?
調査2 口腔内トラブルと食事の関係は?
調査3 どんな食事がいいの?

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